リーバイス501(生デニム)のサイズ選びとセットアップ方法

こんにちは、令和です。

生デニムは洗って縮めて身体にジャストフィットさせる
アメリカの伝統的なジーンズです。
あらゆるジーンズのプロトタイプとなります。

糊を落とす前のリジッドはグレーがかったブルーですが、
糊を落としてウォッシュをかけると青みが強くなります。

リーバイス501米国流通モデルの基本知識

アメリカ国内で一般的に流通しているのは、米国製ではありません。
コロンビアやメキシコやエジプト製が多いです。

米国製の501が欲しい場合は…
米国製のリーバイス501もありますが、米国の工場で作った
MADE IN USAというプレミアムなラインになっています。

米国流通モデルは、1980年代から裾がシングルステッチになっていますが、
MADE IN USAは、チェーンステッチになっています。
ホワイトオークの生地からは切り替わりましたが、
リジッドの赤耳でレングスのサイズも比較的残っているのは、
現行のMade in USAの501セルビッジモデルになります。L32とL34があります。

こだわりはじめますと際限なくなりますので、
もっとシンプルにイージーにリーバイス501の
生デニムを履いてみたい場合は、米国流通モデルがオススメです。

リーバイス501リジッドのサイズ選び

サイズ選びは重要です!!
サイズが選べれば注文は簡単になるので細かく見ておきましょう。
ポケットのフラッシャーを拡大してみます。
リーバイス501の基本的な内容はここに書かれています。

501と書かれた大きな文字の下に、3つの履き方が書かれています。
※画像は参考になります。フラッシャーのデザインは、現在のものとは変わっているのでご注意を。。。

①洗濯機と乾燥機によるケアの場合

中央に、ーMachine Wash and Dryーと書かれています。
通常の洗濯機によるケアになります。

リーバイス501リジッドはシュリンク・トゥ・フィットと言って、
洗って縮めてフィットさせるのが基本になりますが、
ここに縮むサイズが書かれています。

意訳しますと、

ウエストが27~36インチの場合は1インチ大き目を選ぶ
ウエストが38~48インチの場合は2インチ大き目を選ぶ
ウエストが50インチ以上の場合は2インチ大き目を選ぶ
レングスが27~34インチの場合は3インチ長めを選ぶ
レングスが36インチ以上の場合は4インチ長めを選ぶ

となります。

洗濯機で洗い乾燥機で乾燥させた時にもっともリーバイス501は縮みますので、
ここに書かれている数字は最大限縮む場合の寸法と覚えておきましょう。
(乾燥機でガンガン乾燥さえた時はもっと縮む可能性があります。)

②バスタブで糊落とし&ケアの場合

そして左側には、ーSit and Soakーと書かれています。
これはバスタブでジーンズを履いたまま
糊落としたり洗ったりしてそのまま乾かす場合ですね。

この場合は、自分の身体以上には縮みにくくなりますので、
ウエストはジャストを選び、レングスは2インチ長めを選ぶとなっています。
ウエストよりもレングスが縮みやすい傾向があります。

リジッドでウエストジャストは、
シワもきれいに入り上級者にはオススメのサイズ選びです。

このケアは、アメリカの昔の映画で、
よくバスタブの中でジーンズを洗ってそのまま乾かしてるシーンがありますよね。
あれです。

③リジッドのまま洗わないで履く場合

右側には、ーskip the washーと書かれています。
これは洗わないで履く場合です。

水にも浸けませんし、洗いもしませんので、
ジーンズは縮みません。

この場合は、ウエストもレングスもジャストサイズを選ぶとなっています。

純粋にデニムを楽しみたい人の場合です。
糊をつけたまま履くとバシッとしてますので、
それを好む人がいるんですね。日本でこれをやる場合は、
汗をかかない晩秋から冬にかけてですね。

オススメのサイズ選びは①(もしくは②)

実際のサイズ選びになりますが、
まず、以上の①~③のジーンズのケア方法を選んで
サイズを選ぶということになります。

日本も含めたアジアの場合、
夏季は猛烈に暑くなり汗もかくため、③のリジッドのまま履くというのはオススメできません。

汗を含んだままにしておきますと、
雑菌が繁殖し、生地の傷みが早くなります。

適切にケアすれば50年以上は履けるジーンズが、
5~10年ほどでダメになってしまいます。
適度に洗うほど、ジーンズの寿命は伸びます。

こうしたことから、おすすめのサイズ選びは、①と②になりますが、
②はキマれば、自分の体型にあったシワがビシッと入ってカッコよくなります。

しかし、失敗しますとパツンパツンになりますので、
①がおすすめのサイズ選びになります。
②は本格的なアメリカンスタイルです。ピタピタです。

①を選ぶにしても、洗濯機や乾燥機をガンガンに使用することはありませんので、
時間をかけながら最大限の寸法まで縮むというプロセスになります。

リーバイス501リジッドのセットアップ方法

リーバイス501リジッドのセットアップ方法です。
これには色んな方法があります。
ウエストやレングスをジャストサイズにすることにポイントがありますので、
このエントリーでは、ジャストフィットを優先するセットアップ方法をとりたいと思います。

・不要な場合、管理タグを切り取る

管理タグには、一応、切り取り線がついていますが、
ステッチ際ぎりぎりの場合もありますので、
他の三辺と同じぐらいの位置にシャープペンシルで下線を引いて、
はさみで切り落とします。

この管理タグを切り落としておかないと、
この部分に無理な力がかかって、端からめくれだし、
遅かれ早かれパッチが取れてしまうことがあります。

僕の場合はカッコ良さそうって理由でそのままにしてます。
取れそうとか関係ないです。
ええ、タグぐらい自分が良ければそれで良いんです。

・サイドシームが開ているか確認する

サイドシームが開いていないと、
リーバイス501特有のサイドのアタリが出ませんので、
まず、きちんと開いているか確認します。

参考画像は上下で違うモデルですが、
上がサイドシームが開いていない例で、下が開いている例です。

現在は上のモデルほど開いてない例はほとんどありません。
しかし、腰に近い位置が開いてない場合があります。
開いていない場合、少し湿らせたり、軽くアイロンで開きぐせをつけてみると、
糊を落とす前でしたら、そのまま開き続ける場合が多いです。

・裾の部分だけ糊を落として縫い目に皺をつける

リジッドのまま身体の動きに軽くなじませるために、
今回は数日間以上、履く方法を取りますが、その数日間履いている時に、
アタリがつきますので、裾部分だけ、先に軽く縮ませておきます。

こんな感じです。

方法は、洗面器に軽く裾だけひたして、数分、
ゆらゆらと揺らして糊を軽く溶かすだけです。
夏だと常温、冬だと少しぬるめにするぐらいですね。
糊は完全に落としきらなくてもいいですね。

洗面器で適度にもみほぐして、乾かせますと、
もう縫い目に皺ができ始めています。

リジットのまま5日間ほど履いていきます。

簡単セットアップ

・水浸し&水そそぎ(1回目)

簡単セットアップといっても、
単に水に漬けて、お好みで糊を落としていくだけです。

リジッドのまま5日間ほど履きますと、
生地がかなりほぐれて、身体の動きになじんできますので、
ここで水に漬けてある程度、生地を縮ませます。

この辺は好みになりますが、1回目は、洗面器で501を水に浸し、
1~3分程度軽く水洗いするようにそそぎます。
色も糊もほとんど落ちていない状態です。

水そそぎの後は脱水機で軽く水を絞って、
天日でできれば一気に乾かします。
これで8~9割は縮んでいます。

(脱水機で絞ると、ランダムな色んなシワが入りますが、
 それを好まない場合は、タオルドライで天日干しになります。)

レングスがどの位縮んだか確認してみましょう。

7.5㎝、約3インチ縮んでいます。リーバイスのフラッシャーの説明通りです。

しかし、レングスはもう少しだけ縮みそうな気がします。

一度履いてみて、レングスや状態を見ます。
状態はその都度かわりますので絶対ではありませんが
今回自分が状態を確認して行ったのは
2日間ほど履いてから水につけて水に浸けてそそいだら丁度良くなりました。

・水浸し&水そそぎ(2回目)

このステップでセットアップはひとまず完了ですが、
ヴィンテージ風にしわをほんのり入れる場合と、
ワンウォッシュ風にさらっと仕上げる2つの方法があります。

今回は、記事にしていることもあり、
気持ちヴィンテージ風に立体感を出す方向で育てていこうと思います。

しわをビシッと入れないでサラッと履くのもきれいなので、
ハードではなくのっぺりとしない程度のナチュラルな味だしを目指します。

具体的には、1回目と同じように水浸し&水そそぎを行います。
水に浸ける時間が長いほど色と糊が溶けでますので、
お好みにより時間を調整します。

今回は、色と糊が少し溶けだしたところでストップしました。3~5分です。

この状態を脱水機にかけて天日で干します。

ここからがポイントですが、9割がた乾きましたら履いて乾かします。
気持ち悪ければ、乾燥機で9割5分ほどまで乾かしますと
柔らかくなり履きやすくなります。

椅子に座って生乾きで耐えること約1~1時間30分。
しわが入ったまま乾きますので、脱いでもしわが残ります。

脱いで完成です。

このセットアップ方法でまだ緩いなと感じた場合は、
水洗いである程度の糊を落として、乾燥機にかけると縮みます。
乾燥機にかける時間が長いとかなり縮みますので注意が必要です。

全日、晴れの場合は、7~8日でセットアップは完了しますが、
雨天が入ったりしますと、日数は伸びます。

また、お好みによって、水浸し&水そそぎの工程を
1回にまとめてしまってもいいです。

自分の場合、2回目の水そそぎをしてから2~3日ほど履いたら
ジャストフィットするようになりました。

やたらプロセスがあるような感じですが、ひとつだけ覚えておくとすれば、
リジッド(生デニム)は水に浸けると縮むというシンプルな法則です。
乾燥機で熱を加えれば最大限縮むなどの条件の違いはありますが、
ある段階で縮みは止まります。

自分の好みで仕上げていくことができるのが、
リーバイス501リジッドの醍醐味になりますので、
自身でいろいろ試してみて自分の好みを追求していくのも楽しみの1つですね。

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