リーバイス4大ヴィンテージモデルの見分け方 ~66モデル~

こんにちは、令和です。

言わずと知れたジーンズの元祖〈リーバイス〉。
看板モデルの「501」は1873年に誕生して以降、
人々のニーズや技術革新とともにマイナーチェンジを繰り返し、
進化を遂げてきました。

そして現代では、あらゆるブランドから多種多様なジーンズが提案されていますが、
なかには歴代の「501」からインスピレーションを得たデザインも少なくありません。
つまりヴィンテージの名作を理解することで、最新のデニム、
延いては今日のカジュアルファッションに対する見方も違ってきます。

また、若かりし頃に古着に傾倒したという諸兄も覚えた知識を忘れていたり、
当時と現在では見解が変わったことも多々。
ここではヴィンテージジーンズを語るうえで外せない、
主要4モデルをフォーカスし、それぞれの特徴を解説します。

今回は、「66モデル」ついて書いていきます。
1つの記事にしてしまうと少し、長くなるので
4つに分けて投稿させてもらいます。

■リーバイス・501“66モデル”

ここまで紹介したモデルより現存する数が多く、
コンディションが良好なものでも比較的手を伸ばしやすい価格で見つかる
“ 66(ロクロク)モデル ”。

ヴィンテージジーンズの入門編としてオススメです。

1973年~80年頃の生産品を指す、通称 “ 66モデル ”。
そのニックネームは新品のときに右側のバックポケットに留められている、
フラッシャーと呼ばれる紙ラベルに記載された「©1966」の表示に由来しています。

これは1966年に誕生したモデルという意味ではなく、
ラベルがデザインされた年を示したもので、誤って認識している古着好きも多い様子。

また同じ“ 66(ロクロク)モデル ”のなかにも前期と後期の区分けがあり、
よりクラシカルで野趣溢れる色落ちを味わえる前期のほうが、人気も価格も高めです。

厳密な定義はありませんが、
コアなフリークの間では“ 66モデル ”こそ最後のヴィンテージとする見解もあります。

・「501」上部のスタンプが大きな特徴

紙パッチのロットナンバー上部に押された
「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT(衣類の内側に取り扱い表示)」のスタンプが、
この時代の特徴。1980年代の中頃からはデザインの一部として印刷に変わる。

・生地の収縮率は8%か10%

上述の紙パッチにスタンプされているとおり、
“ 66モデル ” からは内側に取り扱い表示のタグが付く。

古着では印字が消えていることもあるが、
最下段に明記されている生地の収縮率は8%。後継モデルでは10%に変わる。

・前期と後期でバックポケットのステッチが異なる

バックポケット入口の折り返し部分はシングルステッチ。

1978年頃まで見られたこの仕様を備えるものは “ 66前期 ” 、
チェーンステッチとなった変更後のタイプは

“ 66後期 ” または単に後継の “ 赤ミミモデル ” と区別される。
前期のほうがタテ落ちし、色合いにも深みがある。

・トップボタン裏の刻印は「6」が基本

例外もあるが、“66モデル ” では
トップボタン裏に「6」と刻印されている個体が多い。

これは品質管理のため、生産工場を特定する識別番号だったとする説が有力。

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