Levi’sのデニムジャケット

こんにちは、エルのプーチンです。

最近投稿できてなかったので、今日はあと2つくらい記事を書く予定なので楽しみにしておいて下さい。

さて、この記事についてですがみなさん「Gジャン着てるなら、1st、2nd、3rdの意味はもちろん知ってますよね?」
ビンテージ系の紹介動画とかで、ちょくちょく登場するこのワード、知らない人って意外と多いのかなと思ったので今日は1st、2nd、3rdそして、アディショナルで4thも紹介しようと思います。

現在多彩なブランドがラインナップするGジャンは、男女問わず若者から大人にまで採り入れられているアイテムです。実は現在多くのブランドがリリースして人気を博しているデニムジャケットのデザインは、リーバイスが1960年代に発売した3rdと呼ばれるモデルがベースになっています。
そんな現代ファッションにも大きな影響を与えてるLevisのデニムジャケットについて、早速紹介していきましょう!

1st Lot.506XX 

スタイルのベースとなった元祖Gジャン

リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) ※こちらは「1936 TYPE ⅠTRUCKER JACKET」。1936年に発売していた1stモデルの復刻版です。
Gジャン、つまりデニムジャケットが初めて登場したのは、ジーンズと同じ19世紀後半といわれています。なかでもリヴェットで補強する特許を取得していたリーバイスは、
「リヴェティッドブラウス(リヴェット補強された仕事着)」と名付けたジャケットを開発して好評を博します。

そうしたなかで現代まで続くスタイルの基礎となったといわれるのが、半世紀近く作り続けられていた「Lot.506XX」、通称“ファースト”モデルです。
“プリーテッドブラウス”と呼ばれるゆえんとなったフロントプリーツに加え、左胸のみに設けられたパッチ&フラップポケットが特徴。

ロットナンバーが記されたパッチは革製。これはヴィンテージのリーバイスに見られる、1955年以前のものの証し。1950年代前半まで作られたファーストはすべて革パッチです。

バックシンチといわれる、リヴェット補強されたバックルベルト式のアジャスターを採用。背中のヨーク部分にも2つのプリーツが設けられ、立体的で動きやすい構造になってます。

2nd Lot.507XX 

アメリカの黄金期を支えたワークジャケット

リーバイス ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン) ※こちらは「1953 TYPE Ⅱ TRUCKER JACKET」。1953年に発売していた2ndモデルの復刻版です。
第二次大戦が終結し、アメリカに空前の好景気が訪れた1950年代。戦時の物資統制も解かれ、リーバイスは久方ぶりにGジャンのモデルチェンジへ取り組みます。こうして1952年に誕生したのが「Lot.507XX」、通称“セカンド”です。
※個人的にこのセカンドと言われる型が一番カッコ良くて好きです。

太めで股上の深いジーンズと連携するショート&ワイドのボックスシルエットや、胸まわりに立体的なゆとりを確保して動きやすくするフロントプリーツなど、ファーストの基本設計は踏襲しています。
そこにパッチ&フラップポケットを両胸に配したシンメトリーなデザインを新採用。さらにシンチバックをサイドアジャスター仕様へ変更し、より機能的なワークジャケットへと進化を遂げました。

1955年以前に製造されたセカンドモデルのGジャンはレザーパッチ仕様ですが、以降は紙パッチへと変更されます。同モデルでも年代で差異があるのもヴィンテージの醍醐味かと。

ウエストアジャスターはシンチバックから、これ以降も採用されるタックボタン式のサイドアジャスターへ変更。着たままでもウエストのフィット感を調整できるのが実に便利です。

3rd Lot.557XX 

ファッションへと進化したGジャンの完成形

ジーンズの存在意義がワークウエアからファッションアイテムへと少しずつ変化していった、1950年代後半から1960年代前半。Gジャンもファッションとして楽しむ傾向が、若者の間で徐々に広まっていました。
そんな時代の変化を敏感に察知したリーバイスは、Gジャンをファッションアイテムへと進化させるべく、大きなモデルチェンジに着手。そして1962年、第3世代の“サード”と呼ばれる「Lot.557XX」が誕生したんですね。

その最大の特徴は、プリーツではなくV字状の切り替えによって立体感を生み出す、ベース型フラップポケットと連動したフロントデザイン。この今日まで多くのブランドが手本とする普遍的デザインを確立した、まさにGジャンの完成形といえるのがサードなんです。

1958年頃、リーバイスはデニム製品のパッチを縮んでしまうレザーから丈夫なペーパーへと素材変更。従って1962年頃登場のサードモデルのGジャンは、すべて紙パッチ仕様です。

セカンドモデルから受け継いだサイドアジャスター。タックボタンもジンクからカッパーへと素材変更されています。またステッチはイエローとオレンジが混在しているのが特徴です。

4th Lot.70505 

ファッションとして円熟した“完成形の完成形”

//写真

1967年は、アメリカの文化が劇的に変化した年と記録されています。若者主導のいわゆるカウンターカルチャーが台頭し、音楽やファッション、アート、映画などあらゆる分野に波及。そうした時代背景から、リーバイスはGジャンにさらなる進化を与えます。

そんな中に誕生した「Lot.70505」は、ロットナンバーが変わり、第4世代として“フォース”と呼ばれますが、見た目にはサードとほぼ変わりません。が、大きく変化したのがシルエット。
よりファッションとして着こなしやすいように、これまでのショート&ワイドからミドル&スリムなシルエットへと刷新されているんです。つまりGジャンとして完成したサードのデザインをファッションとして完成させたというわけです。

デザイン的な差異はほとんどないサードとフォース。紙パッチの大きさがひと回り小さくなったのが、数少ない変化のひとつです。が、シルエットはかなり変わって洗練されてます。

サイドアジャスターのタブもやや太くスクエアになってます。微差ではありますが知っていると古着好きにも一目置かれるかも。ステッチカラーはイエローが減り、ほぼオレンジになっています。

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