リーバイス4大ヴィンテージモデルの見分け方 ~ビックEモデル~

こんにちは、令和です。

言わずと知れたジーンズの元祖〈リーバイス〉。
看板モデルの「501」は1873年に誕生して以降、
人々のニーズや技術革新とともにマイナーチェンジを繰り返し、
進化を遂げてきました。

そして現代では、あらゆるブランドから多種多様なジーンズが提案されていますが、
なかには歴代の「501」からインスピレーションを得たデザインも少なくありません。
つまりヴィンテージの名作を理解することで、最新のデニム、
延いては今日のカジュアルファッションに対する見方も違ってきます。

また、若かりし頃に古着に傾倒したという諸兄も覚えた知識を忘れていたり、
当時と現在では見解が変わったことも多々。
ここではヴィンテージジーンズを語るうえで外せない、
主要4モデルをフォーカスし、それぞれの特徴を解説します。

今回は、「ビックEモデル」ついて書いていきます。
1つの記事にしてしまうと少し、長くなるので
4つに分けて投稿させてもらいます。

■リーバイス・501“ビッグEモデル”

ヴィンテージジーンズにおけるひとつの頂点であり、
ベンチマークとされるXXモデル。

その後継となる “ビッグEモデル”は、色落ちにこだわりながら、
もう少し気軽にヴィンテージを楽しみたい中級者に人気です。

1960年代後半~’73年までのモデルを指す“ビッグEモデル”。

ロットナンバーの末尾から「XX」の文字が外され、
アーキュエイトステッチの色もイエローから金茶に変更、
またそのステッチのピッチ(運針数)も倍増され、

XXモデルの途中まで採用されていた
隠しリベットもバータックと呼ばれる縫製による補強になるなど、
数々のアップデイトが見られます。

さらにトップボタン脇に施されていたV字ステッチに代わって、
2本の平行ステッチが使われ始めたのもこの頃です。
なかでもニックネームの由来である大文字「E」表記の赤タブが
最大のポイントであり、これ以降は現在にいたるまで
小文字「e」表記になっています。

・紙パッチには「501」の表記以外入らない

1957年前後から腰のラベルはすべて紙パッチに。
そして’67年頃からロットナンバー末尾の「XX」が付かなくなり、
現在と同じ「501」表記に。さまざまな種類があるヴィンテージのなかでも、
紙パッチの「501」の前後や上部に何らかの文字が入らないシンプルな表示は、
この時代の“ビッグEモデル” だけ。

・「E」の表記と左右非対称の「V」が目印

“ビッグEモデル”の呼称は、赤タブに織り込まれたブランド名の表記が由縁。
それまで「LEVI’S」だったものが、1973年を境に「LeVI’S」になるため、
「E」表記の最終モデルという意味を込めたニックネーム。

さらに’60年代中頃より前は「V」が左右対称のフォントだったが、
この時代は右側のみ細字になるのが特徴。

つまり大文字「E」+左右非対称「V」が、“ビッグEモデル”のひとつの目印になる。

・トップボタン裏の刻印数字は複数あり

トップボタンの裏に刻印されている文字は、
生産工場の識別番号と言われており、
これも年代を特定するひとつの目安に。

ほかのモデルにも散見されるため必ずしもイコールではないが、
“ビッグEモデル”では「2」「4」「6」「8」「16」などがある。

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